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2016年、ガソリン価格はどこまで下がるだろう? 今後の予測をしてみた [社会]

最近のガソリン価格、安いと思いません?
2016年はまだ始まったばかりですが、今後はどうなっていくのでしょうか?

資源エネルギー庁が1月20日発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、
前の週より1円70銭安い117円20銭でした。
値下がりは12週連続で、6年8カ月ぶりの安値です。

現在の原油価格は、2014年夏の1バレル=100ドル台から約70%も下落しています。
そして、国内のガソリン価格もこれに連動して値下がりが進んでいます。
2016年が明けると、「100円割れ」の地域も出始めました。
ガソリン小売価格の比較サイトによりますと、
今週は安値ランキングの10位までが90円台で埋まったといいます。

それでは、ガソリン価格はなぜこんなに下がってきているのでしょうか?

価格は需要と供給のバランスで決まります。
価格が下がっているのは、供給過多ということです。

これまで原油を大量に消費していたのが中国などの新興国ですが、
このところの景気減速の影響を受けて、原油需要が急速に伸び悩んでいます。

一方で、「シェール革命」により今や世界最大の石油輸出国になろうとしているアメリカは、
大幅な増産を続けています。

さらに、これまで実質的に世界の原油価格を牛耳っていた石油輸出国機構(OPEC)は、
原油の減産を決定することができずにいます。
これには様々な要因が考えられますが、
OPECの中心的存在であるサウジアラビアなどペルシャ湾岸諸国の、イランに対する思惑が絡んでいます。
サウジにしてみれば、
対立するイランが最近解除された原油輸出で利益を得るのを何としても避けたいのです。
そのためには、原油価格をあまり高くしてはいけないのです。

このような、複雑な世界情勢が絡んで現在のガソリン価格は下落しているのです。
したがって、このような世界情勢の風向きが変わらない限り、
当面はガソリン価格の下落は進むと思われます。

2016年、ガソリン価格はどこまで下がるでしょうか?
ひょっとしたら1リットル90円を切る、なんてことにも…?

そうなると、わが国にとっては
●電気料金など光熱費が下がる。
●流通コストが下がって商品が値下がりする。
●石油を原料とする製品が値下がりする。
●燃油サーチャージが下がって航空運賃が安くなる。
などのメリットが考えられます。

ただし、過度の原油価格の下落は、株価の下落を招きやすくなります。
株価上昇を頼みに「アベノミクス」を進めている我が国にとっては、
いいことばかりではありません。


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